半合成繊維〜ポリノジック(Polynosic)〜

ポリノジックはレーヨンを改良して作られた繊維で、製法・原材料ともにレーヨンと同じで性質も似通っています。レーヨンの重合度(分子量)が300に対しポリノジックは450です。

この違いでレーヨンの水に弱いというデメリットを解消しました。

レーヨンに関してはこちらを参照してください↓

半合成繊維〜レーヨン(Rayon)〜
レーヨンは絹に似せて作った再生繊維です。 名前の由来はフランス語の『光』で、コットンを原材料に使用しています。 その名前通り、光沢感と手触りが特徴の素材です。 絹に関してはこちらを参照にしてください。↓ ...

 

〜レーヨン繊維の作り方〜

木材パルプに含まれるセルロース(繊維質)を溶かしてビスコースにし、これを繊維状に酸の中に押し出して生成されます。

天然の原材料から作っているので、土に還る環境に優しい繊維です。

 

〜繊維の構造〜

繊維のは円形で詰まっています。

レーヨンと違い凹凸感はなく、のっぺりとした形をしています。

 

〜ポリノジック素材のメリット〜

・光沢感、ドレープ感がある

レーヨン繊維と製法が同じで、絹に似せてくられた素材ですので特徴は似ているものが多いです。

繊維の形状を絹に倣って作っているので光沢感があります。

 

・染色しやすく、発色が良い

レーヨンは染まりやすく、プリントなどの発色もいいです。家庭での染色は縮んだりムラになってしまうので控えましょう。

・吸水性がよく、肌触りが良い。

繊維の表面がキザギザでたくさんの水分を含めるので吸水性が高く、汗を吸ってくれるので夏には涼しく着られます。

 

〜ポリノジック素材のデメリット〜

・縮みやすい

水分を含むと膨らみ、その時に縮んでしまう性質があるため、乾いたときも状態が戻らず生地が縮んでしまいます。

高級なものは家庭で洗わず、ドライクリーニングに出しましょう。

 

・シワになりやすい

畳んでおくとすぐにシワシワになってしまいます。アイロンですぐに伸ばせますが、水に弱いのでスチームアイロンは避けましょう。

ハンガーにかけておくとシワが伸びるので着用の際のアイロンの手間が省けます。

Fabric
スポンサーリンク
シェアする
ノエモバアルカ。

コメント