柄合わせの仕方

柄合わせをする必要のある生地は型紙が配置しにくく、余り部分が多くなります。柄合わをする場合は生地を多めに買っておくようにしましょう。

柄合わせの箇所を減らしたり、縫製不良を防ぐために、小さいパーツをバイアス取りにして生地の余った部分でとり、デザインとして柄合わせを避ける方法もあります。

プリント柄を柄合わせする場合、生地の地の目とプリントが歪んでプリントされているものがあります。

見た目があっていても水通しをして地の目で合わせるとプリントが歪んでしまうのでこういった生地はなるべく購入しないように注意しましょう。

無理やり柄を合わせて作ると出来上がったお洋服が捻れて仕上がるので、このような生地でお洋服を作る際は、柄合わせしなくても目立たないシルエットのデザインにする、もしくは柄のズレの少ない部分のみを使うなどといった方法を工夫する必要があります。

 

<生地柄の種類と柄の合わせ方>

・細いピッチの柄や細かいプリント柄

地の目が合っていれば特に柄合わせの必要はありません。

 

・太めのストライプで左右の柄がないもの

縦向き方向で柄を合わせます。

生地の上下がなければ差し込み(型紙を逆さまに置くこと)も可能です。

 

・太めのストライプで左右の柄があるもの

縦向き一方方向で柄を合わせます。

生地の上下がなければ差し込みは不可ですがデザインで左右対称に柄を取りたい時、生地の上下がなければ差し込むこともできます。

 

・太めのボーダーで上下の柄がないもの

横向き方向で柄を合わせます。

生地の上下がなければ差し込み(型紙を逆さまに置くこと)も可能です。

袖と身頃の柄の高さを合わせる場合は下<袖と身頃の柄を合わせる場合>を参照してください。

 

・太めのボーダーで上下の柄があるもの

横向き方向で柄を合わせます。

生地の方向があるので差し込みは不可です。

袖と身頃の柄の高さを合わせる場合は下<袖と身頃の柄を合わせる場合>を参照してください。

 

・大きめのチェック柄で基準線をとると、柄が上下左右対称のもの

縦、横向き方向で柄を合わせます。

生地の上下がなければ差し込み(型紙を逆さまに置くこと)も可能です。

袖と身頃の柄を合わせる場合は下<袖と身頃の柄を合わせる場合>を参照してください。

 

・大きめのチェック柄で柄が上下左右一方方向のもの

縦、横向き方向で柄を合わせます。

柄の方向があるので差し込みは不可です。

袖と身頃の柄を合わせる場合は下<袖と身頃の柄を合わせる場合>を参照してください。

 

・幾何学模様など

地の目を合わせ、デザインによって柄の取り方を決めます。

 

・パネル柄

デザインに合わせ柄位置を決め、左右対称に柄を取ります。 

 

<袖と身頃の柄を合わせる場合>

チェックや太めのボーダーで、身頃と袖の柄を合わせる位置です。

縫製が難しいので通常合わせられることはありませんが一部高級な仕立てのお洋服では柄合わせします。

身頃下側の合印と袖下側の合印、もしくは袖の面の変わり目で柄を合わせます。

 

柄合わせの際の裁断方法

糸を一本抜き、横地の目を合わせ同時に縦の柄も合わせます。織りのチェック柄など地の目が柄であっている場合は抜かなくても大丈夫です。

緯糸・縦糸の通し方
トワルを組んだり、裁断をする時に緯糸、経糸を通します。 トワルを組む際は中心線やバストラインと合わせる際の目印になります。 生地は延反工程で歪んでいるので生地の縦糸と緯糸を通して地直しすることで、正確な直角をとることができます。...

柄に方向がない場合は2つ折りにし、裁断したパーツの左右柄が合うように柄を等間隔でピン留めしていきます。

柄が一方方向の場合は1枚で柄を合わせながら裁っていきます。

 

 

柄合わせのある生地の縫製方法

待ち針で柄を合わせたい位置を止めてからその間に等間隔で待ち針で止めていきます。

しっかり合わせるために動きやすい生地はしつけ糸で仮止めしてから縫製してください。

マーキングとは
生地の幅に合わせて型紙を置き、裁断方法を決める工程です。 生地の柄に合わせて型紙を配置したり、毛並みの方向によって型紙の向きを揃えたりといろいろな置き方があり、使う生地の特性に合わせてマーキングしていく必要があります。 裁断工程...
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