お洋服を立体にするため型紙に入れるダーツ。
デザインでダーツの位置を変えたり、ギャザーで始末する方法を説明します。
・基本的なダーツ位置
<身頃>
肩ダーツ…肩甲骨による浮き具合を調整するダーツ
アームホールダーツ…胸の膨らみによるアームホールの浮きを調子するダーツ
バストダーツ…胸の膨らみを調整するダーツ
ウエストダーツ…ウエストの絞り分を調整するダーツ
<ボトム>
ウエストダーツ…腰からウエストにかけての丸み分を調整するダーツ
・ダーツの基本的な動かし方
バストラインに届くダーツはバストライン上を基点にして展開する。
最初の設定寸法でバスト寸法が固定されている場合バスト寸法を変えずに展開できるので、バストラインに近いダーツ止まりのダーツはバストラインまで止まりを延長して展開するとよい。
バストライン上にないダーツ止まりのダーツはダーツ止まりを基点に展開する。
バストラインやヒップラインをまたぐ時はバスト寸法やヒップ寸法など設定した寸法よりも展開されて大きくなります。
(バストラインやヒップラインをまたいでのダーツはシルエットを崩すので下記方法で展開する場合はフレアー展開やタック展開の場合になります。)
・縫製パターンにする際のダーツの処理
バストラインにかかるダーツは、ダーツが長すぎるとダーツ止まりから不自然にシワが寄ったり見栄えが悪くなったりするので実際のパターンより3〜5cm控えて止まり位置にします。
・ギャザー、フレアーにする際のダーツの処理
展開した部分のラインをつながり良く引き直し、フレアー・ダーツにします。
ギャザー展開をする時は展開ラインを増やして均等にダーツ分を展開します。こうするとバストポイントに向かってピンポイントでギャザーが寄ることがなく、ふんわりと仕上がります。
・ボトムのウエストダーツをそのままギャザーにする
ウエストのダーツはそのままギャザーにしてベルトに挟み込んだり、ゴムで縮める使用などにすることもあります。
ウエストラインをつながり良く引き直して処理します。
・切り替えにする方法
プリンセスラインやその他デザインラインに展開する時はダーツを2箇所に分けてつながり良く引き直します。
バストの寸法が変わらないよう、元の生地面積をあまり変えないように引き直してください。

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