生地巾は織り機の巾によって決まります。
生地には生地巾の他に有効巾という表記があり、生地の耳の部分を除いた実際に使用できる生地の巾を表します。生地巾から–2cm〜−4cmくらいの巾が有効巾です。
生地によっては縮むこともありますので、天然繊維や天然繊維が混紡されているものは生地巾を少なめに見積もっておくと安心です。
生地巾によって型紙の入りが悪く、用尺がたくさん必要になったり捨てる部分が多くなってしまいます。型紙を引く際には生地を決めて生地巾を考えた上で製図していくと無駄なく作ることができます。
1パーツ入らないだけでそのパーツ分の用尺が伸びてしまうので、アパレル業界ではコストを抑えてお洋服を作りたい時、グレーディングをした際1番大きいサイズがロスなく入るように型紙を調整したりすることもあります。
<一般的な生地巾>
・92cm巾(有効幅90cm)シングル巾
綿・麻・芯地・裏地など
・112cm巾(有効幅110cm)
綿・麻・ポリエステルなど
・150cm巾(有効幅148cm)ダブル巾
ポリエステル・ウール・カーテン地(綿・麻)など
<生地の用尺>
基本的な生地用尺です。
デザインや生地幅によって生地用尺が変わってくるので、あらかじめどのくらいの生地が必要か型紙を並べてみて計算してください。
・スカート
型紙が横に全て並ぶ場合スカート丈分、並ばなければスカート丈の2倍
タイトめなスカート(スカート丈分)
すそ幅の広いスカート(スカート丈の2倍)
・ボトム
型紙が横に全て並ぶ場合ボトム丈分、並ばなければボトム丈の2倍。
スリムなシルエットのボトム(ボトム丈分)
ワイドシルエットのボトム(ボトム丈の2倍)
・ブラウス
型紙が横に全て並ぶ場合ブラウス丈+袖丈分、並ばなければブラウス丈の2倍+袖丈。
スリムなシルエットのブラウス(ブラウス丈+袖丈)
ボリュームのあるブラウス(ブラウス丈の2倍+袖丈)
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