芯貼り位置

芯は生地の伸び止めや形状を安定させたい位置に使われます。

しっかりとしたジャケットや高級なコートになると細かい芯貼り箇所も増え、その分手間もかかりますが綺麗な仕上がりのお洋服を作ることができます。

また、縫い代など一定幅の箇所には接着テープを使用したり、芯と併用することでさらに強度を高めることもできます。

ポケットやタブなどデザインでつける小さいパーツなどは芯を貼ることが多いです。(細かい貼り方は部分縫い別で説明させていただきます。)

生地の厚みや縫製方法によって芯を貼る位置や芯の種類が変わってきますが、一般的な芯貼り箇所をいくつか例をあげてみました。参考にしていただければと思います。

 

<シャツ>

衿・前立て・カフス・剣ボロ・フラップポケット。

しっかりとさせたい位置で裏側が直接肌に当たらない位置に貼ります。(肌に当たらないような仕様にします。)

ボタンホールを開ける位置はボタンを通す際に伸びてしまうので必ず裏に芯を貼ります。

 

<スカート・パンツ>

ウエストベルト・持ち出し・ポケット口

サイドファスナーの場合はファスナー付け位置にテープ芯を貼って伸び止めをします。

パッチポケットの口は補強をしたい時に貼る場合もあります。パーツに部分的に芯を貼るときは芯の端(芯のある部分とない部分の境目)が表側に芯がひびかないか生地の余りでで確認してから貼りましょう。

 

<カジュアルジャケット>

カフス・見返し・袖タブ

カジュアルなジャケットは芯貼り箇所は少ないです。

透けるような薄い生地で作る場合は芯のノリが表に溶け出してこないか、アタリが出ないか、色が透けないかなどを余り生地で試してから貼るようにしてください。

 

<ジャケット(裏無し・カジュアル)>

裏衿・表衿・見返し・フラップポケット・ポケット付け位置・袖口見返し・裾見返し・袖口・裾

カジュアルに羽織る裏無しのジャケット、裏ありの場合でも生地が薄手〜中厚手で風合いがしっかりとしていない場合。

デザインによっては裾芯・袖口芯も貼らないことがあります。

 

<ジャケット(裏付)>

裏衿・表衿・見返し・フラップポケット・袖口空き・袖口・袖口見返し・裾・裾見返し・背上・袖上・ダーツ・ポケット付け位置・アームホール

かっちりとしたジャケットの場合は、裏地が着くので裏側に見返しなどがつかない部分にも貼っていきます。

厚手の生地で糸が太く、生地が動きやすいものには特にしっかりと芯を貼ります。

 

~Diary~お洋服作りDiarySewing
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ノエモバアルカ。

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