生地にどんな繊維が何%ずつ使われているか。
それを混率と呼びます。
一般に市販されている洋服や生地屋さんで販売されている生地には混率が表記されていますが、稀に混率がわからなかったり、触感が表示と違っていたりする際に、燃やして生地の混率を確かめるという方法があります。
例えば、天然繊維は燃えて灰になりますが、合繊は溶けて固まります。
綿は紙が燃えたような匂いがしますが、毛は髪の毛が焼けたような匂いがします。
こういった特徴から、横糸は何か、縦糸は何か。
糸自体に異なった繊維が混ぜ込まれているかなど生地や繊維の混率がわかります。
綿100%なのか、ポリエステル100%なのかといったわかりやすい混率なら素人目でも識別できますが、複合素材となると熟練の技が必要で、慣れている方ですと何%まで言い当てることもできてしまいます。
また、綿や麻などの天然素材は火に触れるまでは燃えず、燃えても灰になるので、火事の時など高温下の状況で着用していると外傷が少なくて済みます。
ポリエステルなどの合成繊維は溶けて皮膚にくっついてしまうので高温下で着用していると皮膚に癒着し大火傷の元になってしまいます。
火の粉が飛ぶような作業場などでは綿の作業服の着用を義務付けているところがほとんどです。
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