リヨセルとテンセルは2017年までは『指定外繊維』と表示されていましたが、改正されて再生繊維にカテゴリーが変更されました。
2つとも同じ繊維ですが、「リヨセル」はオーストリアのレンチング社、「テンセル」は英国のコートルズ社が商標として使用していました。2004年に両社は合併し、ブランド名を「テンセル」、総称として「リヨセル」としています。
〜リヨセル・テンセル繊維の作り方〜
木材パルプ(ユーカリ)を原料としフィルターでろ過した後不純物を取り除き、これを無数の細かい穴から押し出すことで繊維ができます。
製法はレーヨンやキュプラに近いですが、使用する薬剤が違い、工程も簡単なため製造に時間がかかりません。
廃液を再利用することができ、天然繊維由来で土にも分解される環境にも優しい素材です。
〜繊維の構造〜
ノズルの形状と同じく繊維断面は円形で、表面は滑らかでつるつるしています。
〜リヨセル・テンセル素材のメリット〜
・光沢があり、ドレープ感もある
光沢があり、ドレープ性もあるのでエレガントなお洋服に仕上がります。
・柔らかく滑らかな肌触りで吸湿性があります。
吸湿性があるため、肌触りがとてもいいです。
ドレープがあるため生地が肌に吸い付き触れるので気持ちよく着られます。
・縮みにくい。
レーヨン素材よりもハリ、コシがあり、縮みにくいです。
・静電気が起きにくい
吸湿性があるため静電気が起きにくく、お肌への負担も少ないです。
速乾性もあり洗濯後もすぐに乾きます。
〜リヨセル・テンセル素材のデメリット〜
・摩擦に弱く、毛羽立ちやすい
水に弱く毛羽立ちやすいです。
これをフィブリル化と言い、繊維が裂けてささくれのような状態になっています。
洗濯の際は気をつけてください。
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