・コレクションとは
ファッション業界では展示会・発表会を意味します。
デザイナーやブランドが定期的に開催し、オートクチュールのコレクションとプレタポルテのコレクションに分けられます。
・オートクチュール(haute couture)とは
フランス語でhaute(高級な)、couture(仕立て、縫製)を意味し、『高級衣裳店』を指します。
オートクチュールブランドの主任デザイナーをクチュリエ(フランス語で裁断師(男性)の意味)と呼び、初代クチュリエの名前がブランド名になっているのが一般的です。(女性はクチュリエール)
オートクチュールは、完全にオリジナルのデザインをオーダーメイドで仕立て、最高級の完成度でお洋服を仕上げます。
パリ・クチュール組合(Chambre Syndicale de la Couture Parisinnes)に加入しているメゾンを本来はオートクチュールと言い、1946年頃には約100のブランドが加盟していましたが年々減少していき、現在では加盟ブランドが20を下回っています。(シャネル、ディオール、ジバンシーなど)
オートクチュールのコレクションとして有名なのは『パリオートクチュールコレクション(フランス)』『アルタモーダ(イタリア、ローマ)』
各メゾンが秋冬(7月)と春夏(1月)のシーズンに分けて年2回発表します。
・プレタポルテ(prêt-à-porter)とは
フランス語のprêt(準備ができている)、à-porter(着る)からなる合成語で、すぐ着られる服という意味を持つ『高級既製服』を表します。
一般の既製服(コンフェクション(confection))と区別して、高級品にあたるものをプレタポルテと呼びます。
プレタポルテのコレクションとして有名なのは『パリコレクション』『ミラノコレクション』『ニューヨークコレクション』『ロンドンコレクション』
世界4大都市の大きなコレクションとなっていて、英語ではFashion weekと表記されます。
日本でも東京コレクションが開催され、日本人デザイナーによるコレクションも発表されています。
ファッションデザイナーやブランドが新作のデザインを発表する場で秋冬(2〜3月)と春夏(9〜10月)のシーズンに分けて年2回発表します。
<コレクションによく出てくる用語>
・フロントロウ
ショーに来ている観客席の最前列のことで、有名なセレブやブロガーなど影響力のある人が座ることができます。
・オフランウェイ
ショーではなく、ショーを見に来ている観客のファッションのことです。
有名ブロガーやインフルエンサーのリアルなスタイルを見ることができ、雑誌やSNSなどでも注目されています。
・ファーストルック
ショーに登場するトップバッターで最も注目が高いため、ブランドの注目のモデルが起用されます。
ショーのテーマが込められたデザインを出すことが多いです。
・ラストルック
ショーの最後に登場するルックです。ブランドのミューズ(ブランド、シーズンのイメージモデル)や人気のあるアーティストなどを起用し、デザイナーが共にランウェイを歩くこともあります。
ショーの印象作りとして、インパクトの強いルックを出すことが多いです。
・コレクションライン
コレクションのために用意される商品ラインで、デザイナーの創造性や考え方を表す。
一般の商品群と区別するために使われる言葉です。
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