ファッションの流行はどこから生まれてくるのか。
私たちが単に良いと思ったものが流行っているのではなく、実はファッション業界がトレンドの発端を作っています。
トレンドは『インターカラー』という団体が流行色を決定するところから始まり、素材やデザインに落とし込まれ、製品として雑誌やメディアで紹介され私たちの流行アイテムになっていきます。
・インターカラー
国際流行色委員(International Study Commission for Color)
1963年に11ヶ国の参加により発足し、世界レベルでトレンドカラーを研究しています。
各国を代表する流行色研究機関のみが加盟することができ、日本からはJAFCA(日本流行色協会)が加盟しています。
インターカラーは年2回、1月と7月に2年先の流行色を予想し、決定します
他にも各種出版活動やセミナーなどカラーデザインの向上に向けて様々な活動をしています。
・JAFCA(日本流行色協会)
1953年に設立された日本国内のカラートレンドの流行発信を行なっている機関です。
インターカラーの選定した流行色から、シーズンの1年半後の国内向けの流行色や素材、シルエットを予測します。
・プルミエールビジョン(Premierevision)
最新の生地の見本市で、毎年2回(3月、10月)パリで開催されます。
世界で最も早く開催されるテキスタイル展で、そこで発表されるテーマやカラーといったトレンドがファッション業界に大きな影響を与えます。
生地だけでなく、糸やプリント図案、服飾資材、皮革素材など様々な最新の副資材も集まり、インターストッフ、イデア・コモの2つを加えて世界3大テキスタイル見本市と言われています。
元来はリヨンの絹織物業者が開催していた展示会でしたが、近年では欧州諸国が出店し、600社近いテキスタイルメーカーが参加し3万人を越す来場者が訪れます。
約1年後の流行に向けて各バイヤーが生地を見に来たり、発注したりします。
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